タクとの思い出。(パート4)

 

つづきです。

失神状態のタクを姉の車に乗せ、着の身着のまま

武石犬猫病院へ向かいます。

途中、のんびり運転、しかも追い越せない一本道の前を行く車
に姉がめずらしくいらだっていました。

高校生の私はもちろんタクも心配でしたが、姉が事故らないか
ひそかに心配でした。(普段彼女は冷静なだけに余計に)

なんとかかんとか病院の近くまでたどりつきました。

ぐったりしたタクを抱え、病院を探しますがわかりません。

立ち話をしていたおばさんに聞きました。

「この辺に動物病院はないですか?」

「ああ、そこにあるたい。」

あったあった。病院。

でも、閉まっていました。

ふと見るとインターホンがあります。

2~3回押したでしょうか。

「はい?」と先生?先生の奥さん?の声。

「犬が死にかけています。もう死んでるかもしれません!」

必死でしたので多少文言は違ってたかもしれません。

かちゃ。

奇跡のドアが開きました。