つづきです。
失神状態のタクを姉の車に乗せ、着の身着のまま
武石犬猫病院へ向かいます。
途中、のんびり運転、しかも追い越せない一本道の前を行く車
に姉がめずらしくいらだっていました。
高校生の私はもちろんタクも心配でしたが、姉が事故らないか
ひそかに心配でした。(普段彼女は冷静なだけに余計に)
なんとかかんとか病院の近くまでたどりつきました。
ぐったりしたタクを抱え、病院を探しますがわかりません。
立ち話をしていたおばさんに聞きました。
「この辺に動物病院はないですか?」
「ああ、そこにあるたい。」
あったあった。病院。
でも、閉まっていました。
ふと見るとインターホンがあります。
2~3回押したでしょうか。
「はい?」と先生?先生の奥さん?の声。
「犬が死にかけています。もう死んでるかもしれません!」
必死でしたので多少文言は違ってたかもしれません。
かちゃ。
奇跡のドアが開きました。