みなさんの愛犬のフィラリア予防はもうお済みです
 よね??え!まだお済みでない?それは大変、いち
 早く予防開始してあげてください。予防開始前には
 血液検査が必要です。ご来院頂くか、往診でも検査
 出来ますので(事前にご予約ください)、お忙しいとは
 思いますがワンちゃんのため何とかお時間作ってあげ
 てください。
当院では5月下旬から11月下旬までの予防をおすすめ
 しています。たまに「11月は蚊飛んでへんしいらんやろ」
 とおっしゃられる方のために「なぜ、11月まで予防した
 方がよいか」説明しますね。
フィラリアの予防期間はおおまかに言えば蚊が飛び始めて
 1ヶ月後から蚊が見られなくなって1ヶ月後までが目安です。
 「日本犬糸状虫症研究会」(犬糸状虫=フィラリア)発表の
 データーによると京都でのここ10年間で1番感染開始が
 早かった年で4/30、という事は遅くとも5/30までには、
 予防スタートです。それから、1番感染終了が遅かった年
 で11/10、という事はその1ヶ月後の12/10で予防終了。
ほとんどの方がフィラリア予防薬は飲ませてから1ヶ月効い
 ているものだと思われてるんですが、違うんです!
 飲ませたその日だけ効いてるんです。じゃあ、なんで予防
 できるの?・・・簡単にフィラリアの感染経路を説明しますと
 まず、フィラリアの赤ちゃんを体内に持った蚊にワンちゃん
 が刺されたとします。蚊が血をちゅーちゅー吸っている間に
 フィラリアの赤ちゃんがワンちゃんの皮膚の下に侵入します。
 それから2~3ヶ月して血管に入り、5~6ヶ月程で心臓に
 達します。血管に入ってしまうとアウトです。
 ただ、それまで2~3ヶ月のいわば猶予期間があります。
 そこでフィラリア予防薬の登場です。何とか血管へ向けて
 移動している赤ちゃんを1回の予防薬で一気に死滅させ
 ます。なので、理屈上、薬を飲ませた日からさかのぼって
 1ヶ月前から予防した事になるというわけです。
おわかり頂けましたでしょうか??
フィラリア予防が普及して、フィラリアで亡くなる子は少なく
 はなりました。でも油断は禁物です。
 フィラリアに感染してしまったワンちゃんは少なからず
 います。しっかり予防してあげましょう!
